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「新聞が持てない」
「トランプを持てない」 ![]() 虫様筋、骨間筋の麻痺だと、上の写真のように新聞や本、トランプなどを持てません。 写真は「手内筋プラスの手」です。 # by pro_spinner | 2007-01-21 19:21
股関節のOAの人で、人工股関節全置換術(THA)をされた患者について。
THAの場合は手術により関節包・関節靭帯を切除することが多い。 従って、関節包や関節靭帯にある関節受容器はなくなってしまう。 それにより痛みは消失するが、代償性中殿筋歩行を呈する患者が多い。 これは関節受容器がなくなったことによるarthrostatic reflexやarthrokinetic reflexが消失したことに由来する。 よって痛みはなくなるが、歩きにくくなることは防がれない。 もともと痛みが少ない患者ではTHAをするメリットはほとんどない。 関節受容器がなくなったことで痛みはなくなるが、他の関節(特に体幹の仙腸関節など)の関節機能異常では起こりうる。 これはAKAにより治療できる。 理学療法とは、
1、物理療法 2、運動療法 3、ADL訓練 この3つです!!! 国家試験の模擬試験を見ていると、理学療法ではないものが理学療法として扱われていたりします。 臨床で治療するときでは「これは今は運動療法の中の神経筋再教育なのだろうか、それともADL訓練なのだろうか」 と意識して治療していかないと、自分が何をやっているのか分からなくなると思います。 # by pro_spinner | 2007-01-10 23:08
極端な話、私たちの治療技術の一つ、伸張運動は、
strainを他動的に起こしている事ですよね。 私の伸張運動は「治療」と呼べるのか、それとも「害」と呼ばれるのか・・・。 # by pro_spinner | 2007-01-05 20:56
肺胞内の酸素分圧が低下するとその部位での血管収縮がおこります。
それは、低酸素状態の肺胞への血流を減らし、正常な肺胞へ血流を送るためです。 この作用によりガス交換の悪化を軽減しようとします。 胎児から生まれたばかりの新生児の肺胞には酸素は入っていません。 ですので、肺を流れる血流は全血流量の15%程度しかありません。 肺の全体で血管が収縮しており、血管抵抗が上がっているからです。 生まれて産声を上げることで、酸素が肺胞内へ侵入し、血管が弛緩すると肺血流は増加します。 (肺血流量が新生児で増加する因子としては他に、胎児循環や血液のpH、自律神経作用などがありますが、省略します。) # by pro_spinner | 2007-01-03 22:02
新年スタートです。
今年の目標は、漢字一文字で「治」です! 患者さんを治療して効果を出すだけじゃなく、 治療するための技術の研鑽や、知識の補充をしていこうと思います。 そして自分の欠点も治していきます。 一つはコミュニケーション能力。患者さんの気持ちを汲み取ったり、それに対応したコミュニケーションの取りかたを、先輩の先生方や、他の接客業の人たちから学んだり盗み取ったりしていきたいと思います。 もう一つは、優柔不断なところです。なかなか自分で何かを決断するという事で苦手なようで、実習でも先生に「ほんとうか?」と聞かれると合っているのに不安になったりします。それは自分の知識や技術のなさからくる自信のなさからくるものだと思います。 自信のなさは患者さんにダイレクトに伝わるのが、PTのような人を相手にする仕事だと思います。 信頼されるPTになるべく、今日からまた勉強に練習に励みたいと思います。 みなさん今年もよろしくお願いします。 # by pro_spinner | 2007-01-01 10:56
学問とは、学べど学べど終わりのないもの。
新しい発見があれば、その2倍の新しい謎が現れる。 そう表現される一つの例としてバビンスキー反射があります。 この反射の歴史は、足底を擦ると母指が伸展するという現象から始まりました。 もともと病的な意味があるとは分かっておらず、何年もしてからこの現象が錐体路障害時に現れるものだと分かってきました。 出現する人と出現しない人の違いが判明したのです。 しかし、未だにどのような機序でこのような現象が起こるのかは解明されていません。 このように、学問には終着点はありません。 だから、自分の知識や技術の補充にも終わりはないと思っています。 # by pro_spinner | 2006-12-29 21:05
間違って医学用語のように扱われている言葉を「医学用語様用語」と呼ぶことにします。
デトックスはその一つ。 検索してみると「解毒」や「毒だし」などと訳されていますが、 誰がこんな言葉を作ったのでしょう? 英語で書くとdetoxとでも書くのでしょうか? いいえ、そんな英語は存在しません。 解毒にはdetoxicationという英語があります。 その語頭をとって「デトックス」なんて名づけたのでしょうかねぇ。。
そもそも伸張感はどこに感じているのでしょうか?
目的とする筋の「全体」が一様につっぱった感じを訴えられていますか? 筋が伸張されるという事は、その筋全体の緊張が上がってきているはずです。 もし、局所的な伸張感や緊張が現れているのであれば、それは筋が伸張されて生じたものではないでしょう。 それは筋スパズムの可能性があります。 AKA-Hにて治療を行って、その緊張が落ちるのであれば間違いないでしょう。 患者さんが訴える伸張感を、伸張運動の良し悪しを判断する材料に使ってはいけません。
本当にROM制限の原因である組織を伸張していることによって生じている伸張感かどうかは分かりませんので。 他動運動を用いて伸張運動を行う場合には「伸張感」が現れて、AKA-Hの他動構成運動を用いて伸張運動を行えば「伸張感」が現れない、 という事もよくあります。(もちろん同じ角度で) つまり、患者さんが訴える「伸張感」は組織が伸張されて生じているものではないという事も考えられます。 伸張運動をしてみて、
例えば、アキレス腱のストレッチをして、 「ふくらはぎの辺りが突っ張ってくる」 とか 「伸ばされた感じがしてくる」 という感じは、一体何なのでしょうか。 筋の性質を考えてください。 筋はその静止長の約2倍伸びることができます。 関節運動により、筋を2倍の長さまで伸張させることは、ありえませんよね? だから、伸張運動によって本当に筋が伸張されているかどうかには疑問を感じます。 つまり、「つっぱり感」は筋の伸張によるものではない可能性が高いわけです。 じゃあ、何が伸ばされているのでしょうか? 筋以外の非収縮性組織かもしれません。 例えば、筋膜や関節周囲の軟部組織などです。 血液中の酸素含有量は
1.34 × Hb(g/dl) × SaO2(%) ÷100 + 0.003 × PaO2(mmHg) で表されます。(単位:ml/血液100ml) Hbの平均は男性で16g/dl、女性で14g/dl PaO2の平均は95mmHg(若年者) SaO2の平均は97~98%です。 これに基いて計算すると、約20になります。 つまり、血液100ml中、酸素が20ml含まれるということになります。 PaO2にかける係数は0.003と非常に小さいので、PaO2の変化が与える酸素含有量への影響は小さいことが分かります。 逆に、HbやSaO2の変化の方が血液中の酸素含有量に大きな影響を与えます。 パルスオキシメーターはSaO2を簡易的に測定できる優れたモニターです。 (パルスオキシメーターには脈拍も表示される機能がありますが、これは、動脈血を探知するために、静脈にはない脈拍を感知する機能を持っているからです。) しかし、パルスオキシメーターではPaO2は分かりません。 PaO2が100mmHgでも、140mmHgでも、 酸素投与されている患者さんでSaO2が100%を示す患者さんでは区別がつきません。 ですので、SaO2が改善してきたからといって、酸素投与を止めると、 仮にPaO2が140mmHgの人なら大丈夫で、100mmHgの人はまた低酸素状態になったりする危険があるのです。 パルスオキシメーターは万能ではないのです。 # by pro_spinner | 2006-12-17 23:04
いわゆる、他の病院や施設に患者さんが移るために、こちらから情報を提供する、案内状。
これを、書くことになりました。 書くときは次のような注意点で書こうと思います。 1、自分なら何を知りたいのか。 2、簡潔で、見やすいか。 3、共通言語を使えているか。 です。 現在のROMや筋力などはわざわざ書かなくても、向こうで担当するPTが検査するればすぐわかるものですが、 手術した人なら、術前はどれくらいだったのか、 CVAの人なら、発症直後の運動機能はどうだったのか、という内容はこちらから提供しないと分かりませんので、書かないとダメかと思います。 これから書いてみます。 # by pro_spinner | 2006-12-07 20:02
閉塞性動脈硬化症、arteriosclerosis obliterans、略してASOです。
ASOにより下腿切断below knee amputationをした患者さんがいました。 足背動脈の拍動は欠落し、足関節以遠で冷感、チアノーゼが現れ、徐々に壊死が進行し、炭化が起こり、黒くなってきて、 これ以上の進行を防ぐため、また感染の危険があるため、BK切断となりました。 血管造影CTがあったので、指導者の先生(PT)と一緒に見ていました。 「右の下肢の方が血流良さそうだね。けど、おかしいなぁ。切断したのは右だから、右は血流が悪い方のはずなのになぁ」 と、話をしていました。 ちょうど、そこに主治医の先生が現れたので、質問してみました。 「右は、膝窩動脈の所から血流が悪くなっているでしょ。だから、右ではそれを補うための側副血行路が発達して、血管がたくさん写っているんです。」 とのことでした。 血管が多い=血行が良い・・・これは× 血管が多い=血流が悪くなっているのでした。 # by pro_spinner | 2006-11-29 22:27
心電図や人工呼吸器、血圧計、パルスオキシメーターなど、機械がたくさん付けられ、前腎状態を管理されている患者さんもいらっしゃいます。
そんな方でもPTの処方は出されます。 心電図について勉強したので書き記そうと思います。 心電図が診断に非常に有効な病気、ある程度有効な病気、あまり有効ではない病気があります。 有効な病気 不整脈 心筋梗塞 狭心性 ジキタリス中毒 心筋症 ある程度有効な病気 電解質異常 心肥大 弁膜症 あまり有効ではない病気 心不全 まず、ここに正常の心電図の波形を示します。 ![]() 本物です。個人情報とかの関係がある、と思うかもしれませんが、僕の心臓が示した心電図ですので問題ありません。 補助線を入れてあります。 目盛りが見えると思いますが、横軸は0.2秒が5mmです。 つまり心電図は秒速25mmの速さで送り出された紙に記録されるのです。 最初のP波は心房の収縮を現しています。 QRSは心室の収縮を表しています。 よって、心房と心室の収縮の間のPQ間隔は心房と心室の伝導時間(=房室伝導速度)を表します。 PQ間隔が延長するということは、房室での伝導異常を表します。 そのような病態を房室ブロックと呼びます。 また、心臓は心房が収縮した後に心室が収縮するようになっています。 心房の血液を心室に送り込んでから心室が収縮することで十分な血液が全身に送られます。 心房の収縮とは無関係に、心室が勝手に収縮する病気があります。 それが心室性期外収縮PVCです。 PVCでは「心房の収縮を伴わない心室の収縮」であるので、 心電図学的に言い換えると「P波を伴わないQRSの出現」となります。 ここまで分かってもらえたでしょうか? 自分では分かりやすく説明したつもりですが、参考になれば幸いです。 しかし、詳細はきちんと聖書を参考にしてくださいね。 # by pro_spinner | 2006-11-25 16:35
![]() TKAの患者さんはたくさんいますが、UKAを行った患者さんを見た方はいますか? UKAとは 人工膝単顆置換術といって、写真のように片方だけの顆部を置換するものです。 その特徴や利点・欠点などを調べたり教えてもらったりしたので参考にしてください。 【利点】 ・早期荷重可 ・脛骨高位骨切り術よりも除痛効果が優れている ・骨を保存するため、再置換が容易 ・TKAと違って膝十字靭帯を残存させるので、生理的な関節運動が起こる ・十字靭帯による固有受容機能が残存するので、自然な関節の感覚が得られる ・TKAよりも術後の屈曲角度は良い ・皮切が少ない ・内側広筋を切らない ・正座が可能であるという報告もある。 【欠点】 ・適応例が、関節置換術が必要な患者の約6%と少ない ・術者の技術に大きく左右される ・アライメント矯正はできない 【適応】 ・OA変化が片側に限局している ・膝蓋大腿関節のOA変化が軽度で、愁訴がない ・立位X線像で関節裂隙が消失しているもの ・活動性が低いもの(高齢者) ・体重が65kg以下のもの 【禁忌】 ・20度以上の側方動揺性 ・伸展制限がある。(5度以上の屈曲拘縮) ・屈曲制限がある。(屈曲角度が90度未満) ・十字靭帯に損傷があるもの ・炎症性関節炎 ・反対側のコンパートメントの負荷領域における重度な軟骨びらん ・膝蓋下骨の軟骨下骨の露出 # by pro_spinner | 2006-11-22 23:12
腎臓kidneyは腹腔後壁に位置します。
膀胱bladderは恥骨結合のすぐ裏に位置します。 そして腎臓と膀胱は尿管ureterで継がれています。 尿は腎臓で作られて、尿管を通って、膀胱で蓄えられるわけです。 さて、最初に書いた、2つの位置関係に注目します。 腎臓の方が、膀胱よりも後方(背側)にあります。 ですので、背臥位supineになった場合、尿は重力に逆らって膀胱へ進まなければなりません。 尿管には、腸にあるような蠕動運動vermiculationはありませんので、物理的に背臥位では膀胱に尿が溜まりにくい状況であると言えます。 実際、寝たきりbed-patientでは尿量が減少するそうです。 # by pro_spinner | 2006-11-20 22:46
magnetic resonance imagingの略ですね。
水が映ります。 T1強調画像では結合水 T2強調画像では自由水が映ります。 鏡もちで考えると、デンプンに結合した水はT1強調画像では映るので、画像で現れますが、 T2強調画像では映りません。 同じMRIでも設定によって映り方が変わるのです。 # by pro_spinner | 2006-11-19 16:33
子音consonant
母音vowel 日本語の母音はa,i,u,e,oの5つです。 けど、英語では17あります。 また日本語の子音にはない、英語の子音というものもあります。 thの発音や、sとshの使い分け、lとrの使い分けなど、日本語のスピーカーにとっては困難なものです。 こう考えると日本語って簡単な言語なんでしょうか? けど、英語を流暢に話すJapanese speakerはいるけれど、 日本語を流暢に話すEnglish speakerはほとんどいない、って感じませんか? なぜなんでしょうね? ところで、言語が違えば、失語症の患者さんの症状の診かたも変わってきそうな気がしますね。 構音障害についてだけで考えても、構音すべき音が多ければ、それだけ言語療法も難しくなりそうです。 実際はどうかは知らないので、あくまでも想像ですが。 English speakerの脳卒中患者さんがいらっしゃったら注目しておいてください。
最近、「筋スパズム」で検索して、私のホームページにたどり着く人たちが多いようです。
たぶん、みなさん、筋スパズムについて、はっきりした定義がなく困っているのではないでしょうか? 日本語の本には筋スパズムについて詳しく書かれている物はほとんどないと思います。 私も、筋スパズムについて文献を集め、まとめるという作業をしたことがありますが、資料不足に悩まされました。 私が使ったいくつかの文献やテキストから、いくつかの人たちの定義や記述を要約したものを下記に挙げようと思います。 参考になればよいですが、 ↓ ↓ ●James Cyriaxによると 筋スパズムは痛みの結果である。 筋スパズムは痛くない。 筋スパズム自体は無症状である。 筋スパズムは2次的なものなので、治療はその原因に対して行う。 筋スパズムは保護機構として起こるが、時に生体に有害な影響を与える。 ●鈴木順一によると 筋スパズムは急性期にも慢性期にも起こる 筋スパズムは筋の病変である。 筋スパズムは損傷に対する反応である。 侵害刺激の侵害受容器に対する持続的な刺激により反射活動の強化が起こり、筋スパズムを形成する。 ●DeJongによると スパズムは防御的、保護的なものである。 スパズムは大脳皮質から筋線維の間のどこかでの刺激によって起こる 多くは筋にも神経にも影響を与える末梢で起こる。 痛みによって生じる。 機械的刺激でも局所にスパズムを起こす。 スパズムは、恐怖心、興奮、緊張に対する反応として、随意的にも生じる。 末梢神経の刺激や損傷、特に変性過程で生じやすい。 ●Chanmugamによると(物理療法のすべてp84~) 筋スパズムが痛みを起こすことはよくある。(←これについては他の人の考えと全く逆です) 筋スパズムは骨・関節・腱・靭帯などの病理的変化によっても起こる。 スパズムを起こしている筋内の血管は圧迫され血流が減少または停止する。 安静時でも運動時でも、阻血により痛みは生じる。 筋スパズムは求心反射作用により起こる。 深部の痛み→持続性の筋収縮→反射的収縮→深部の痛み→反射的収縮、という悪循環。 塩酸プロカイン注射、超音波療法・・・悪循環のどこかを断ち切る。 ●博田節夫先生によると(関節運動学的アプローチより) 関節機能異常の症状として特徴的なものに筋スパズムがある。 仙腸関節機能異常により生じるものが多い。よって腰痛の既往を持つものに多い。 腰痛のない者では第1肋椎関節機能異常か、C2-3椎間関節機能異常が原因となる。 筋スパズムのある筋が運動に関与する関節に二次性の関節機能異常を起こす。 治療には、原発の関節機能異常を治療する。 筋スパズムにより間接的に運動制限が起こる。 関節機能異常により直接的にも運動制限は起こる。 筋スパズムは関連痛の領域に出現する。 触れると硬く、圧痛がある。 こむらがえりなどの有痛性の筋痙攣を頻発することがある。 いわゆる凝りは、筋スパズムの軽度なものと考えられる。 高度になると有痛性筋痙攣となる。 肩および頚部の凝りは主に僧帽筋のスパズムによって起こる。 上方への関連痛は頭痛、下方への関連痛は肩甲骨部の痛みや凝りとなる。 以上です。 一人目のJames Cyriaxとは有名な整形外科医で、整形外科のテキストを書かれています。 そのテキストからの引用となっています。 James Cyriax氏は筋スパズムに対して次の2つの実験をしました。 一つ目は 硬膜外局所麻酔を注射 ↓ すると、 痛み・・・麻酔によりなくなる。 筋収縮・・筋には影響しない。 ↓ つまり、 痛み・・・取り除かれる 同時に筋スパズムのなくなる。 ↓ よって、 筋スパズムは麻酔によってなくなったのではなく、痛みを取り除いた事による。 二つ目は 筋弛緩薬を注射 ↓ すると、 痛み・・・筋弛緩薬は痛みには影響しないので残存。 筋収縮・・筋は弛緩する。 ↓ つまり、 筋スパズム・・・取り除かれる しかし痛みは残ったまま。 ↓ よって、 筋スパズムが痛みの原因ではない。 筋スパズムの発生機序をきちんと把握しておけば、その筋スパズムが治療するべきものなのか治療しないべきものなのかが分かってくると思います。 筋スパズムが生体に対して有害な場合のみ筋スパズムを治療します。 筋スパズムが痛みによって起こっているのならば、筋スパズムが有害なのではなく。痛みが有害なのです。 その場合は、有害な痛みが治療対象となります。 その治療方法は、局所安静であったり、物理療法やAKA-Hなどといった物になるでしょう。 もっと興味のある人はコメントいただければ、文献の紹介やテキストの紹介をしますので、気軽にコメントくださいね。 # by pro_spinner | 2006-11-11 13:09
脳卒中の患者さんで
意識状態が障害されますが、 意識障害には2つあります。 1、意識の覚醒度 2、意識の内容 覚醒度はJCSで表現されます。 JCSではⅠ‐1でほぼ正常でも、意識状態は正常とはいえない事があります。 それは意識には「意識の内容」という要素が含まれてくるからです。 意識内容の障害がある場合、以下の症状が現れます。 1、反応の遅延、または無反応 2、知能障害:記銘力障害、学習障害 3、精神障害 4、失語 5、両側性障害:両側性痛覚障害、健側の使用障害 6、口部顔面失行・失認:嚥下障害、発声障害、構音障害 7、排泄障害:排泄失行、排泄失認 8、注意力障害 9、易疲労性 この中でも、5の両側性障害はこれまで実習で何度か見ました。 今、担当している患者さんも両側性障害で、非麻痺側が上手く使えていません。 その例が、pusher syndromeというものです。 坐位保持の時に、健側で上手く支えることができずに、ベッドを押してしまいます。 その時によく使われる工夫は以前紹介しました。 もう一つ、意識の内容障害に関して、ANTという治療法があります。 詳しくは専門書を参考にされたいのですが、 簡単に紹介すると、C7棘突起を圧迫することで関節刺激を加えるという治療法です。 意識内容が改善されて坐位保持が安定することが多々あります。 運動療法第3版に書かれていますので参考にどうぞ。 先日、注文していた骨標本がついに手元に届きました。
これです。 ↓ ↓ ↓ ![]() 下腿がないので、側臥位の状態で置けないのが欠点ですが、 下腿ついているタイプでは値段が跳ね上がるので、仕方がないです。 梱包されていたダンボールを使って、三角形の「噛まし」を作って、 骨盤の前と後ろから「カマス」という方法を考案しました。 これで、側臥位の状態に骨盤を保てます。 なぜ、側臥位にしたいかというと、 AKA-Hの練習のためです。 練習といっても手の位置や、体の構え方など、実習で習ったことを家で復習するためです! 実際の骨で復習するとイメージもつきやすいかなぁと思います。 勉強法にはいろいろな工夫をしています。 患者さんを治療できるようになるためです!! # by pro_spinner | 2006-11-04 14:11
肺音の分類や用語には、いろいろな物があり混乱があったが、現在は統一されてきており、肺音の命名は音響学的に付けられた名前が使われている。
乾性ラ音や湿性ラ音という名は従来のもので、現在は新しい言い方に変わっているので、呼吸気の勉強をする際には、新しい分類で書かれているかなんかもチェックするといいんじゃないでしょうか。 ちなみにラ音とはラッセル音の略だそうです。 じゃあ、ラッセル音のラッセルって何の事?って思うでしょうが、 そこまで調べはついていませんm(__)m どなたか知っている方はご一報を♪ ![]() # by pro_spinner | 2006-10-30 22:48
脳卒中の患者さんで、
固定物を押してしまいます。 例えば、坐位保持の時に、非麻痺側の上肢でベッドを強く押して、麻痺側への転倒傾向が増強します。 また、平行棒内での立位保持の時には、平行棒を非麻痺側上肢で強く押してしまい、傾きます。 そんな時は固定物を持たせなければいいのです。 その1つの方法として、ベッドや平行棒を押している上肢を、PTの手掌に移し変えればいいのです。 PTの手は固定物ではありませんから。 # by pro_spinner | 2006-10-28 21:09
DeJong's The Neurologic Examination, sixth edition, p308より抜粋、翻訳。
(この本は左で紹介しています。 神経学では有名な本で、非常に詳しく書かれています。 ただ、英語ですので、得意な方は読んでみてください。) ___________________________________ ![]() 正中神経の3つの高さの神経束の内部の形態を現しています。 神経束は、内部で分岐したり、隣同士で結合したり、再分岐したり、再結合したりと繰り返して複雑な神経束のネットワークを形成します。 神経には、単・希・多の3つの神経束がある。 多神経束は腕神経叢のような、機械的なストレスにさらされる部位や神経の分岐・結合が多い部位によく見られる。 叢状に絡み合った神経束は、中枢側で最も著明で、真っ直ぐな部位は非常に少ない。 特定の筋や感覚領域を支配する神経束はさらに分岐し、目標部位に近づくにつれて真っ直ぐになってくる。 ______________________________________ 以上のことは臨床的に、外科的に重要と書かれています。 しかし、どう重要なのかいまいちよく分かりません。 これはこれで心に留めておいて、いつかこの解剖学的知識が臨床で生かされるか見ていきましょう。 すばらしい治療者って、
患者さんを素早く的確に評価して、その方に最も適した治療を提供し、効果を出す事ができる人、 だと思います。 そんな人は「頭の回転が非常に速い」って思ってましたが、 今日、実習先の先生と話していて、それだけではない、って思いました。 「頭の回転が速い」≠「評価が早く正確」 という事です。 だって、試してみてください(学生or新米therapist)、「頭の回転を早くすること」を。 … 空回りするだけじゃありませんか?? 頭の回転を早くすることは誰でもできますが、結果が空回りならなんの意味もありません。 っていうかマイナスです\(~ρ~)ノ 今(学生の時期)は、スピードばかりを求めるのではなく、一つ一つ丁寧にすることを心懸けるべきだと思います。 今を雑にやっていれば、臨床に出ても雑にするのは目に見えています。 という事で、実習の心得 1、患者さんを治す! 2、準備を綿密に! 3、丁寧に、正確に! 4、学ぶ、まねる姿勢を! # by pro_spinner | 2006-10-26 20:24
「へんずつう」って漢字で書けますか?
多くの携帯やパソコンでは「偏頭痛」と変換されるでしょうが、 間違いです!! ほんとうは「片頭痛」と書きます。 近年、その発生機序が少しずつ解明されています ストレス ↓ 血中カテコラミン濃度の上昇 遊離脂肪酸の増加 ↓ 血小板の活性化 ↓ 活性化された血小板からのセロトニン放出 ↓ セロトニンによる脳血管の収縮 ↓ 血管収縮を引き起こしたセロトニンが代謝される ↓ セロトニンの急激な減少 ↓ 異常な血管拡張 ↓ 拍動性頭痛 血管透過性も亢進 ↓ プロスタグランジン、ブラジキニンの放出 ↓ 無菌性血管炎 ↓ 持続的な痛み 現在、片頭痛に非常に有効な薬が開発されています。 トリプタン製剤です。 これはセロトニン1D受容体のアゴニストであるmCPPという物質が片頭痛発作を誘発することが分かり開発されたセロトニン1D受容体のアンタゴニストです。 セデスやボルタレンなどの一般の痛み止めが処方されることがありますが、片頭痛に対してそのような痛み止めを乱用すると、 難治性の頭痛を引き起こすことになるそうです。 トリプタン製剤を飲んでも効かなくなってしまい、片頭痛で苦しむ人々が増えてしまいますから、 きちんとした病院で、きちんと診断を受けて、適切な薬を飲むことが必要であると思われます。 # by pro_spinner | 2006-10-25 23:02
○○痛という意味を持つ接尾語が-algiaです。
例えば 上腕痛 brachialgia 肋骨痛 costalgia 殿部痛 pygalgia 鼠径部痛 bubonalgia 股関節痛 coxalgia 大腿痛 meralgia 膝関節痛 gonalgia 足関節痛 podalgia 足底痛 pedionalgia, plantalgia 背部痛 dorsalgia 心窩部痛 epigastralgia 胸痛 pectoralgia ちなみに、メガトン級に痛いことをmega + algia で megalgia って言います。笑 まだまだたくさんあります。 調べてみてください。
<皮膚>
生理的再生で完全再生する。 2~3日で肉芽形成 手術創…2~4週で瘢痕を形成 植皮片…2~4日で血液循環し、10日で生着 <腱> 2週で断端が継がれ、3週で強くなってくる。このころから少しずつ自動運動を開始。 5~8週で癒合はほぼ完成 6~8週で瘢痕組織のremodeling、20週くらいまで続く。 腱自体には再生能力はなく、周囲からの細胞と血管により修復されるので瘢痕は必ず起こる。腱が腱鞘に覆われていると、腱周囲組織がないが、腱周囲組織や腱内の組織が増殖し移動することで修復される。 <筋> 他の組織と違い、支配神経の機能の維持や再生もされる必要がある。よって、神経や血管の損傷の有無や程度で修復過程が変わる。 8時間以上の筋阻血で壊死→瘢痕化 2週間でほぼ正常筋線維の形態を取る。 筋細胞には再生能がある。 <靭帯> 腱と同様に損傷部位の周囲組織の細胞により修復される。 手指の関節の靭帯…約3週間 膝の靭帯…3ヶ月(12週) 関節外靭帯…3ヶ月以上 関節内靭帯…自然治癒は期待できない→縫合術ではなく再建術を行う。 移植片が線維組織に置き換わり、1年半までには靭帯様組織に変化する。 <動脈> 損傷動脈の吻合後、4日までに内膜と中膜が消失。その後すぐに内皮細胞が増殖する。 吻合後1週間で炎症は鎮静化し、同時に線維芽細胞が増殖し修復される。 血管の新生および再生は、他の組織の修復に欠かすことができなく、それゆえ血管の再生能は強くなっている。 <血液> 血液成分は強い再生新生能力を持ち、血液の消費や損失、破壊などに対して造血臓器が常に敏感に反応する。 赤血球は赤色骨髄で産生される。エリスロポエチン(腎臓より作られる)により産生速度が調節される。エリスロポエチンが放出されると5日後に赤血球の増加がみられる。 白血球も骨髄から産生される。血液中の白血球の3倍量が骨髄にあり、必要に応じて放出される。 <末梢神経> 分裂増殖能→神経細胞・・・ない 軸索・・・・・ある 断裂後1~2週で軸索の再生が始まる。 損傷部間隙が大きければ瘢痕組織が大きくなり、再生に時間がかかり、失敗することもある。 再生速度は1日1mmほどだが、部位により多少異なる。 腋窩・・・1日2~3mm。近位部で、血行が良いので。 神経移植でもこの50%程度である。 NGF(nerve growth factor)が神経終末から細胞体や逆行輸送され、神経機能を著しく賦活化させ、ニューロンの分化、神経突起の伸展延長を促進する。 <中枢神経> 新生・再生することはない。 中枢神経組織の損傷では星状膠細胞が最もよく反応し修復する。 <関節軟骨> 生体で数少ない無血管組織で炎症反応が生じない。→修復はされない。 軟骨下骨にまで至る損傷では正常な硝子軟骨とは多少構造が異なるが、ある程度まで修復される可能性はある。 6ヶ月で硝子軟骨様軟骨組織に修復される。 1年以内に線維化を起こし強く変性する。 <成長軟骨> 肥大軟骨細胞層での破綻が多い。 増殖軟骨細胞層が損傷を受けた場合は長軸上の骨成長は停止する <実質細胞> 肝、脾、内分泌腺、唾液腺、腎尿細管、皮膚の細胞は比較的安定な細胞である。 肝臓、肺胞上皮、気管支上皮などは再生力が極めて旺盛である。
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